JUPA基準
1. 適用範囲
この規格は、洋がさについて規定する。ただし、ビーチパラソルなど特殊用途に使用するものを除く。備考 この規格の引用規格を、次に示す。
JIS S 4020 洋がさ
JIS B 7516 金属製直尺
JIS H 8610 電気亜鉛めっき
JIS H 8617 ニッケルめっきつき及びニッケル-クロムめっき
JIS L 0842 カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0846 水に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 0849 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JIS L 1042 織物の収縮率試験方法
JIS L 1092 繊維製品の防水性試験方法
JIS L 1096 一般織物試験方法
JIS Z 1522 セロハン粘着テープ
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8721 色の表示方法-三属性による表示
JIS L 0854 昇華堅ろう度試験方法
JIS L 1055 カーテンの遮光性試験方法
2. 用語の定義
この規格で用いる主な用語の定義は、次のとおりとする。
(1) 長がさ:親骨が単体である洋がさ。
(2)スライドショート長がさ:親骨が単体で中棒が2段以上ある洋がさ。
(3) 折りたたみがさ:親骨が2本以上に折れ、中棒が2段以上ある洋がさ。
(4) 手開き式かさ:かさを、手の力で開閉する洋がさ(付図1参照)。
(5) トップレスかさ:親骨が上ろくろと直結せず、補助骨及び受け骨を介して連結した構造(トップレス式)をもつ折りたたみがさ(付図2(2)参照)。
(6) ジャンプ式かさ:かさを、ばねの力によって自動的に開く洋がさ。
(7) 飾り手元:手元部が小さく、それ自身手元の機能を果たさず、主たる握り部分が中棒であるもの。
(8) 親骨の長さ:かさを、開いた状態で、上ろくろと親骨の接点から露先の先端までの道のり。なおトップレスかさでは、上ろくろと中棒との接点から露先の先端までの道のり(付図2(2)参照)。
(9) 鮮美色:JIS Z 8721に規定する等色相面における明度/彩度が、7/2、6/4、5/6、4/8、3/10以上の色。
3. 各部の名称
各部の名称は、付図1〜2による。4. 種類
洋がさの種類は、区分及び形式によって、表1のとおりとする。| 種類 | 参考 | |
| 区分 | 形式 | |
| 長がさ | 手開き式 |
手開き式長がさ ゴルフ用手開き式長がさ |
| ジャンプ式 |
ジャンプ式長がさ ゴルフ用ジャンプ式長がさ |
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| 折りたたみがさ | 手開き式 |
手開き式折りたたみがさ トップレスかさ |
| ジャンプ式 |
ジャンプ式折りたたみがさ ジャンプ式トップレスかさ |
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5. 品質
洋がさは、7.試験方法 によって試験したとき、表2の規定に適合しなければならない。| 項目 | 雨 が さ | 晴雨兼用がさ | 晴雨兼用日がさ | 日 が さ | 試験方法 | ||||
| 操作性 | 開閉操作が円滑にでき、かつ、親骨とだぼ、だぼと受骨の緩み、破損、中棒の変形、折れ、手元又は飾り手元のがたつき、外れ、かさ生地のほつれ、破れなど各部に使用上支障となる異常がないこと。 | 7.1 | |||||||
| 耐久性 | 7.2 | ||||||||
| 耐漏水性 | かさの内部に伝水がないこと。また、かさの内部に水滴が20滴以下であること。 | ー | 7.3 | ||||||
|
強 度 |
中棒の曲げ強度 (折りたたみがさ及び スライドショート長がさ を除く) |
残留たわみは、中棒の手元取付部から石突き負荷部までの長さの10分の1以下であり、かつ、各部にき裂、破損、使用上支障がある緩み、変形などがないこと。 また、石突きの先端部に荷重を加え、中棒の手元取付部から石突きの先端部までの距離の5分の1までたわませたとき、中棒が破断しないこと。 |
7.4.1 | ||||||
|
中棒と手元又は 飾り手元の取付強度 |
き裂、緩み、抜けなどの使用上支障となる異常がないこと。 | 7.4.2 | |||||||
| 中棒と上ろくろの取付強度 | き裂、緩み、抜けなどの異常がないこと。 | 7.4.3 | |||||||
|
中棒の引張強度 (折りたたみがさ及び スライドショート長がさ に限る) |
き裂、緩み、抜けなどの異常がないこと。 |
7.4.4 | |||||||
| かさの骨の強度 | き裂、破損、破断などの異常がないこと。また、著しい変形がないこと。 | 7.4.5 | |||||||
| 中棒の寸法規格 | 肉厚は規定以上であること。 | 7.5 | |||||||
| 手元 (手元色落ち基準) | 4級以上 | 7.6 | |||||||
|
か さ 生 地 及 び 縫 製 注1) |
防 水 試 験 |
耐水度 | 250 mm以上 | 150 mm以上 | ー | 7.7.1(1) | |||
| はっ水度 | 3級以上 | ー | 7.7.1(2) | ||||||
|
染 色 堅 ろ う 度 |
耐光性(鮮美色を除く) | 3級以上 | 7.7.2(1) | ||||||
|
水堅ろう度 |
変退色 | 3-4級以上 | 3級以上 | ー | 7.7.2(2) | ||||
| 汚染 | 3-4級以上 | 3級以上 | ー | ||||||
| 耐摩擦度 | 湿潤 | 3級以上(但し、天然繊維及び混紡を含む濃色のものは2級以上) | ー | 7.7.2(3) | |||||
| 乾燥 | 3級以上(但し、天然繊維及び混紡を含む濃色のものは2級以上) | ||||||||
| 昇華堅ろう度 | 変退色 | 3-4級以上 | 7.7.2(4) | ||||||
| 汚染 | 3-4級以上 | ||||||||
| 収縮率 % | プラス | 2.5% | 7.7.3 | ||||||
| マイナス | 1.0% | ||||||||
|
引 張 強 度 |
繊維製 N |
タテ300以上/ヨコ300以上 (特殊生地除く) |
タテ250以上/ヨコ200以上 (特殊生地除く) |
7.7.4(1) | |||||
|
プラスチックシート製 |
試験片3個ともき裂が発生したり、破断したりしないこと。 | 7.7.4(2) | |||||||
| 紫外線遮蔽率 注2) | 90%以上 | 70%以上 | 7.7.5 | ||||||
| 遮光率 注3) |
99%以上 (ただし、遮光率が99.99%以上のものは、1級の表示ができる。) |
7.7.6 | |||||||
| 縫製 | 中縫いは、3cm間当り12目以上 | 7.7.7 | |||||||
|
表 面 処 理 |
め っ き 層 の 厚 さ |
亜鉛めっきのもの | めっき層の厚さが3μm以上であり、クローメート処理されていること。 | 7.8.1(1) | |||||
| 亜鉛めっき以外のもの | めっき層の厚さが3μm以上であること。 | 7.8.1(2) | |||||||
|
耐 食 性 |
亜鉛めっきもの | 黒色にならないこと。 | 7.8.2(1) | ||||||
| 亜鉛めっき以外のもの | さびの発生がないこと。 | 7.8.2(2) | |||||||
| 塗装のもの | さびの発生がないこと。 | 7.8.2(3) | |||||||
|
膜 の 強 さ |
めっきもの | はく離がないこと。 | 7.8.3(1) | ||||||
| 塗装のもの | セロハン粘着テープの密着面及び塗膜面に異常が目立たないこと。 | 7.8.3(2) | |||||||
注2) 紫外線防止加工を施した生地であること。
注3) 遮光加工を施した生地であること
6.構造
長がさの石突きは、中棒に確実に固定されていることまた、石突きの先端はほぼ平面で、その表面積が20mm2以上であり、その周囲は鋭利でないこと
7. 試験方法
1操作性
操作性の試験は、止めひもを外した状態で試料の開閉操作(1)を1分間に1回の速度で5回行い、開閉操作が円滑であるかどうかを調べる。また、開閉操作 終了後、親骨とだぼ、だぼと受骨の緩み、破損、中棒の変形、折れ、手元又は飾り手元のがたつき、外れ、かさの生地のほつれ、破れなど各部に使用上支障とな る異常の有無を目視によって調べる。注(1) 折りたたみがさについては、中棒の伸び縮み及び親骨と先骨の折り曲げを含む。
2耐久性
耐久性の試験は、7.1で使用した試料について、止めひもを外した状態で試料の開閉操作を1分間に6回の速度で500回行った後、開閉操作が円滑であるか どうかを調べる。 なお、折りたたみがさについては、中棒を伸ばした状態で開閉操作を行う。また、開閉操作終了後、親骨とだぼ、だぼと受骨の緩み、破損、中棒の変形、折れ、 手元又は飾り手元のがたつき、外れ、かさの生地のほつれ、破れなど各部に使用上支障となる異常の有無を目視によって調べる。3耐漏水性
耐漏水性の試験は、7.2で使用した試料について、図1のように試料を取り付け、人工降雨試験装置を降雨量が20±2 mm/hとなるように調整して20分間降雨させた後、試料の内部に伝水の有無を目視によって調べる。また、試料の内部の水滴数を数える。ただし、晴雨兼用日がさについては10分間降雨とする。

4.1中棒の曲げ強度
中棒の曲げ強度の試験は、7.3で使用した試料について、次のとおり行う。
(1) 試料を閉じた状態(2)で図2(1)のように試料を水平にして、下はじきの溝が横向きの状態で手元を固定し、基点(例えば、床)からの高さを1 mmまで測定する。
注(2) 止めひもを外した状態とする。
また、ジャンプ式かさについては、安全機構を解除した状態とする。
(2) 石突きの先端部に1.5 kgのおもりを静かにつるし1分間保持する。ただし、学童用かさについては2 kgのおもりとする。
(3) おもりを除去し、石突きの先端部の高さを(1)と同様に測定し、さらに各部にき裂、破損、使用上支障がある緩み、変形などの有無を目視によって調べる。
(4) 試料のかさ生地及び親骨を取り去って同様に固定し、図2(2)のように荷重を加え、5分のLまでたわませ1分間保持した後、破断の有無を目視によって調べる。

4.2中棒と手元又は飾り手元の取付強度
中棒と手元又は飾り手元の取付強度の試験は、7.3で使用した試料について、手元又は飾り手元の抜け方向に次の静荷重を加え、1分間保持した後、中棒、手元又は飾り手元のき裂、緩み、抜けなどの異常の有無を目視によって調べる。
(1) 長がさ
(a) 手開き式 540N
(b) ジャンプ式 600N
(2) 折りたたみがさ
(a) 手開き式 350N(3)
(b) ジャンプ式 600N
注(3)飾り手元のかさについては、200Nとする。
4.3中棒と上ろくろの取付強度
上ろくろの抜け方向に次の静荷重を加え、1分間保持した後、中棒、上ろくろにき裂、緩み、抜けなどの異常の有無を目視によって調べる。
加える荷重は次のとおりとする。
(1) 手開き式かさ 270 N
(1) ジャンプ式かさ 500 N
4.4中棒の引張強度
中棒の接合部の抜け方向に350 Nの静荷重を加え、1分間保持した後、中棒にき裂、緩み、抜けなどの異常の有無を目視によって調べる。
4.5 かさの骨の強度
かさを開いた状態で中棒を水平にして、手元及び石突きを固定し、かさの内側の方向に親骨又は先親骨の先端部に 6Nの荷重を加え、1分間保持した後、骨各部にき裂、破損、破断などの異常の有無を目視によって調べる。また、骨各部に著しい変形がないことを目視によっ て調べる。
5 かさの骨の強度
中棒の中央部又は中央部に近い箇所を測定する。
(1) 折りたたみがさ・スライドショート長がさ
| 材 質 | 外 径 | 肉 厚 |
| スチール製 | ─ | 0.40 mm以上 |
| アルミ合金製 | 10 mm未満 | 0.50 mm以上 |
| 10 mm以上 | 0.45 mm以上 |
(2) 長がさ
| 材 質 | 親骨の長さ | 外 径 | 肉 厚 |
| スチール製 | 380 mm以上 551 mm未満 | 10 mm未満 | 0.45 mm以上 |
| 10 mm以上 | 0.40 mm以上 | ||
| 551 mm以上 700 mm未満 | 10 mm未満 | 0.50 mm以上 | |
| 10 mm以上 | 0.40 mm以上 | ||
| アルミ合金製 | ─ | 8 mm | 1.00 mm以上 |
| 10 mm | 0.65 mm以上 |
《 許容誤差 》
・外形の呼び寸法 マイナス0.25 mm
・肉 厚 マイナス0.02 mm
6 手元(手元色落ち基準)
(1) 手元を固定し、手元の表面に乾燥した白綿布をかぶせて、9.8 Nの荷重を加え、手元の直線部又は摩擦試験可能箇所の表面を10往復摩擦する。
(2) 手元を固定し、手元の表面に湿潤状態の白綿布[蒸留水でぬらして約100%湿潤状態としたもの]をかぶせて、9.8 Nの荷重を加え、手元の直線部又は摩擦試験可能箇所の表面を10往復摩擦する。
なお、(1) (2)とも摩擦用白綿布の大きさは約3 cm×3 cmとする。
【判定方法】
摩擦用白綿布の着色の判定は、JIS染色堅ろう度試験、汚染用グレースケール4級以上。
7 かさ生地及び縫製
7.1 防水試験
(1) 耐水度 耐水度の試験は、JIS L 1092の5.1(耐水度試験)による。
(2) はっ水度試験 はっ水度試験は、JIS L 1092の5.2[はっ水度試験(スプレー試験)]による。
7.7.2 染色堅ろう度
(1) 耐光性 耐光性の試験は、JIS L 0842の6.(試験の操作)による。
(2) 水堅ろう度 水堅ろう度の試験は、JIS L 0846の6.2(B法の場合)による。
ただし、複合試験片の入った試験管を保持する時間は3時間とする。
(3) 耐摩擦度 耐摩擦度の試験は、JIS L 0849の6.(操作)による。
(4) 昇華堅ろう度 昇華堅ろう度の試験は、JIS L 0854の7.(操作)による。
7.3 収縮率
収縮率の試験は、JIS L 1042の6.1〔A法(常温水浸せき法)〕による。
7.4 引張強度
(1) 繊維製の生地の場合 繊維製の生地の引張強度の試験は、JIS L 1096の6.12.1(1) 〔A法 (ストリップ法)〕による。
(2) プラスチックシート製の生地の場合 プラスチック製の生地の引張強度の試験は、試料から図3に示す試験片を3個とり、片方の端を固定し、図4 に示すように他方の端に1kgのおもり(おもり側の固定具の質量を含む)をつるし、1分間保持した後、き裂及び破断の有無を目視によって調べる。

紫外線防止加工を施した生地にあっては、280〜400nmの波長域で、全波長域平均法により生地の紫外線遮蔽率を測定する。
7.6 遮光率
遮光加工を施した生地にあっては、遮光率の試験は、JIS L 1055 A法(100,000 lx)による。
7.7 縫製
中縫いの目数は、試料を広げ、各親骨中央部付近をJIS B 7516に規定する1級で、かつ、呼び寸法150 mmの金属製直尺を用い、3 cm間の目の数を目視によって数える。
7.8 表面処理
7.8.1 めっき層の厚さ
めっき層の厚さの測定は次のとおりとする。
(1) 亜鉛めっきのもの
亜鉛めっきのめっき層の厚さの測定は、JIS H 8610の7.2(厚さ試験)による。
(2) 亜鉛めっき以外のもの
亜鉛めっき以外のもののめっき層の厚さの測定は、JIS H 8617の7.2(厚さ試験)による。
7.8.2 耐食性
耐食性の試験は次のとおりとする。
(1) 亜鉛めっきのもの
常温の5%塩化ナトリウム水溶液中に酢酸を0.1〜0.3%の範囲内で添加し、さらに、この水溶液1L当たり塩化銅(Ⅱ)二水和物0.26 gを混合した試験液に1分間浸せきした後、取り出し、加工部分及び中棒の内側を除く他の部分が黒色にならないかどうかを目視によって調べる。
(2) 亜鉛めっき以外のもの
常温の5%塩化ナトリウム水溶液中に18時間浸せきした後、取り出し、水洗いしてから30分間自然乾燥し、加工部分及び中棒の内側を除く他の部分にさびの発生の有無を目視によって調べる。
(3) 塗装のもの
常温の5%塩化ナトリウム水溶液中に18時間浸せきした後、取り出し、水洗いしてから30分間自然乾燥し、加工部分及び中棒の内側を除く他の部分にさびの発生の有無を目視によって調べる。
7.8.3 膜の強さ
膜の強さの試験は、次のとおりとする。
(1) めっきのもの
めっきによる表面処理の膜の強さの試験は、親骨、受骨及び中棒を90°の角度に折り曲げたとき、めっきがはく離しないことを目視によって調べる。
(2) 塗装のもの
塗装による表面処理の膜の強さの試験は、塗膜面にJIS Z 1522に規定するセロハン粘着テープを1cm2以上密着させた後、セロハン粘着テープを 軸の方向に対し約90°の角度で急速にはがしたとき、セロハン粘着テープの密着面及び塗膜面の異常の有無を目視によって調べる。
8. 検査方法
洋がさは、5.及び6.について検査を行う。この場合、検査は、全数検査又は合理的な抜取検査方式によって行う。9. 家庭用品品質表示法による表示

10. その他
(1) 遵守事項− 自動開閉式折りたたみがさ及び同構造のかさの表示 −
当該かさの製品を取扱う会員は、当協議会が指定した内容のタグ(雛形)を各会員が作製し、その該当製品には必ず添付して、一般消費者に取扱説明と注意喚起を促す。
− 1級遮光生地使用かさの表示 −
1級遮光生地を使用したかさは、「1級遮光生地使用傘」と称呼する。


改訂期日:平成21年11月1日




